つれづれなる日々

今月の日記に戻る
トップページに戻る

2001年7月の日々


07/31/2001(火)

ワープロソフトと格闘。どうにかこうにか、「ローマ字長音記号付きの母音字」の入力方法と「文字色の指定」のしかたを見つけ出す。使ってみると確かに便利で、「訂正部分はちがう色にしてください」と言いたくなる気持ちもよくわかった。でも、私がそのワープロソフトを持ってるかどうか確認もしないままそういうフォーマットのファイルを送ってくるってこと自体は、なんだかおかしいといまでも思う。

短パンを作るべく、紺のダブルガーゼ地を買う。暑いので、ジーンズとかあまりはく気にならない。

舞台の仕込みが、だいぶ進んできた。きょうの稽古は、出はけの確認が中心だった。明日は、劇場入りして初めての通し稽古。


07/30/2001(月)

劇場入りの日。朝、劇団の人たちが、キャッソーに置いてる工具や資材を取りにきた。

これは飛ぶ劇場とはぜんぜん関係ないんだけど、ある人から大容量の画像ファイルが立て続けに送られてきて、驚く。しかもそのうちの1枚は、天地が逆になっていて、さらに驚く。ワープロのファイルも送られてきて、「訂正は赤など色を変えて入れてください」と書かれていて、普段おもにテキストファイルしか使わない私は面食らった。

夜、稽古のため、公演会場のスミックスホールESTAに行く。着いたとたんに夕立。しばらく、海に降る雨に見入る。まだまだ仕込み途中だけど、実際の舞台に立っての稽古で、なんだかみんないい意味で緊張しているように見えた。


07/29/2001(日)

朝から稽古なので、お弁当を作っていった。午後、第4回通し稽古。衣装、小道具もほぼそろい、俳優たちの髪型も本番用になってきて、稽古場の片隅では公演のときに観客に配る「飛び通」という、なんてったらいいんだろうこれは、パンフレットのような新聞のようなものがあって、そのゲラの校正作業なんかも進められてて、もうほんとに本番まであとわずかなんだという雰囲気が漂っていた。


07/27/2001(金)

きのうの稽古で無防備に大きな声を出しすぎてのどがいがいがしてしまったのを反省し、きょうは、稽古に行く前に自主発声練習をした。近所の芝生の公園で。結果は良好。


07/26/2001(木)

稽古の後帰ってくると、ダイニングキッチンでまだまだ作業をしている人たちが。作業中申し訳ないけど私はここで生活してるのですみませんがご飯作って食べるよ、と言って、ご飯を炊き、イカを炒めて食べた。ほんと、ごめん、だけど昼からイカ仕込んでて、きょうはこれを楽しみにしてたんです。

明日は第3回通し稽古。


07/25/2001(水)

稽古のあと、友とご飯を食べに行った。中華。久しぶりに紹興酒を飲んだ。帰ってきて、家の前の段差で転んだ。怪我はない。


07/24/2001(火)

パーマをかけに、美容院に行く。演出家はいまのまんまでもいいと言ったんだけど、ストレートパーマの威力が切れかけて毛先がくるんくるんはねるのがうっとうしいので、パーマをかけることにしたのである。一緒に行った友はまだ1時間ほどかかると言うので、午後3時、一人でバスに乗って帰ってきた。きょうの日差しは、ぎらぎらと容赦なく、「車で往復」と思っていた私は帽子を持っていってなかったので日射病で倒れるんじゃないかとマジに心配になるくらいだった。


07/23/2001(月)

昼間、近くの郵便局まで郵便を出しに行った。郵便の窓口が2つあるんだけど、2つともマニアックなお客さん(「このシートにこの切手を貼ってこのスタンプを押してほしい。10セット」/「これこれこういう切手シートがあるはずだ。いや、ぜったいあるはずだ。ほらほら、あったでしょ。で、それとこれとこれとこれをください」)が占領してて、ちょっと待たされた。切手収集ってもう廃れた趣味かと思っていたけど、そうでもないのかな。

夜、友と3人で近所のメキシカンレストランに行った。自炊してるとあまり複雑な味のものは作らないので、スパイシーでよく煮込んだ系の料理は久しぶりで目新しくておいしかった。店のおじさんが、バンクーバーの日系人はnon saltとか言いよる。直訳や。と言っていた。直訳、っていうか、だじゃれ? しようがない→しおがない→non salt。


07/22/2001(日)

炊き込みご飯を作ったら、なんだかものすごくおいしく出来て感激した。目分量で適当に作ったので再現性はないと思う。残念。メインの具は豚バラ肉。かたまりをまず四面焼き色をつけてから一度ゆでこぼし、さらにしばらくゆでたものを5mm角くらいに切り、それをごぼう、にんじん、もどした干ししいたけとともにしょうゆ味に煮付けておいて、ご飯を炊くときに汁ごと混ぜてみた。豚の脂肪でご飯がピカピカ。

きょうの稽古は、北九州公演の会場であるスミックスホールESTAで。衣装の確認、公開稽古、第2回通し稽古と盛りだくさん。


07/21/2001(土)

午後、飛ぶ劇場の人が3人、うち(キャッソー)のダイニングキッチン(だと思う)に装置の作業をしにきた。


07/20/2001(金)

稽古を16:00で終了し、青春座の『ロケット発射せり。』の公演を見に行った。「第9回北九州演劇祭プレイベント」として、この青春座と、飛ぶ劇場(私はこれに出演する)が泊篤志作の同じ戯曲を続けて上演するという企画だ。

演出も装置も照明も衣装も、もちろん俳優もぜんぜん自分たちとちがうのに、台詞だけはほとんど同じという公演を見るのは、なかなか不思議な体験だった。


07/19/2001(木)

置き道具(装置、かな?)の椅子のコンセプトが変更になった。いままでと段取りを変えないといけない箇所も出てきたけれど、とにかくこれで「決定」だから、これからはこの決定事項を拠り所にして組み立てていけるので、その点では一歩前進であり、よかった。

先日作ったパンツは、洗ったら少し縮んだ。ちょっと大きめだったのでちょうどいい。


07/18/2001(水)

近所の劇団員宅で、洗濯させてもらう。その家にはマッサージ椅子もあって、ぐりぐり背中をもんでもらっていい気持ち。

冷蔵庫がほとんどからになっていたので、野菜、肉、魚、缶詰などを買う。ご飯は一度に2合程度まとめて炊くので、冷やご飯のときは炒めたりしていたんだけど、きょうは薄切りのトマト、きゅうりを混ぜ込んで「サラダご飯」にしてみた。さっぱりとしてなかなかいい。すりごまを混ぜるのがポイント。


07/17/2001(火)

衣装の候補を、衣装の人と演出に見てもらった。


07/15/2001(日)

初めての通し稽古。今週は3場、4場しか稽古してなかったので、1場2場は、人によっては限りなく台詞が怪しくなっていた。

退出時間が迫ったので、最後まではやれなかった。

通し稽古の興奮さめやらず(?)、ビールに酔った勢いで、家のホワイトボードに出演者何人かの姿など描いてみたりした。


07/14/2001(土)

友の結婚式なので、「おめでとう、おめでとう」と念を送った。

稽古に行く前、近くの芝生の公園で気功を少しやる。私がやってるのは「八段錦」という、簡単な8つの動作をする気功。ゆっくりじんわり身体を動かすと、あー血がめぐる、という感じがするし、肩の痛いのにも効果があるように思う。

友からハガキ。公演が終ったらおいしいものを食べにいきましょうって。楽しみ。


07/13/2001(金)

パジャマのズボンのような、涼しいイージーパンツを作った。稽古着にするつもり。生地は、小倉駅近くの生地屋さんで買った、インドのろうけつ染め風。この生地屋さんは大きな店で、300円均一とか390円均一の布がたくさんある。ついあれもこれもほしくなってしまう。

ミシンは取説がなかったので最初とまどったけれど、「こういう機能は、あるはず」、「ついているとすれば、この辺のはず」と探して、下糸巻き、バックステッチ、ジグザグ縫い・直線縫いの切り替え、ボタンホール縫い、などを無事こなした。

稽古は、4場。だんだん動きや台詞の言い方が確定してきた。あさっての日曜日は、通し稽古をするそうだ。


07/12/2001(木)

稽古の前に、ミーティング。装置、小道具、衣裳などのスタッフワークに関し、いまどこまで進んでいて何がどう問題か、というような話。個別には今までも話を進めてきているわけだけど、みんなで集まってミーティングするというのは、ときどき必要なようだ。小道具の係と演出家が話している内容について、実際その小道具を使う俳優のほうから、自分はこういうふうにしたいんだけど、というようなのも出てきたりして。

カバンの中でケータイのキーがピッピッと押されちゃって不便だと思っていたら、ロックする機能があるそうで、設定のしかたを教えてもらった。キャッソーに電話がないので劇団が私にケータイを持たせてくれているのだが、初めて持つもので、いろいろと驚いたり感心したりしている。まず「便利だなぁ」と思ったのは、時刻が表示されることだ。ふだん腕時計をしないので外出中は駅やコンビニや他人の腕の時計を見ているのだが、見たいときに必ずしも時計が周囲にあるとは限らず、不便なことも多いのである。また、目覚し時計も持っていなくて、「何時に起きないといけない」という場合は枕の神様にたよるかだれかにモーニングコールをお願いするしかない状態だったので、アラーム機能も重宝している。ふだん持ちつけないため稽古のときとか電源を切るのを忘れがちなので、それは気をつけないといけない。


07/11/2001(水)

装置の作業は、コンパネをのこぎりで切ったりで、ダイニングキッチンをすっかり使っての作業となり、私は奥の和室しか居場所がなかった。装置の作業のときは、和室にこもるつもりで準備するか、そうじゃなければ出掛けちゃうほうがいいかもしれない。

きょうは、稽古の取材があった。私が「キャー」とか言って変な顔をしている(そういうシーンなのである)ところも、写真を撮られたみたい。使われるかわからないけど。


07/10/2001(火)

北九州に来たのが7月3日だったので、まる一週間過ぎたことになる。きょうは、近所の高級スーパーに行ってみた。紀ノ国屋や三浦屋の感じ。きらきらと新鮮なきびなごとか、地物のイカとか。高くて、うまそう。ティーバッグのカモミールティはちょっと安かったので、購入。夜、眠れないときとか、おなかがちょっと変なとき、カモミールティーがあると安心だ。

美術の人が、キャッソーで作業をしたいと言ってきた。どうぞどうぞ。私は、散歩したり、近くの芝生の公園で気功をしたり。おなかがすいたので、帰ってきて、作業をしている隣の台所でうどんを煮て食べたり。

明日の午後は装置の作業をキャッソーでするそうだ。いま完全に私の生活空間になってるところにそういう、劇団の作業が入ってきて、共存できるのかどうなっていくのか、けっこう他人事みたいに今後の展開をおもしろがっている私である。


07/09/2001(月)

月曜日は、稽古は休み。

北九州に来てから初めてインラインスケートをやった。最初にランニング用のコースで滑ってみたらぜんぜん進まなくて、一年以上ブランクがあったからすごくへたになっちゃったのかと思ったが、そこから出て駐車場を滑ってみたらすいすい行けた。ランニングコースはランナーの足に負担がかからないようにやわらかくなっているようだ。

ヘルメット、ひざ・ひじ・手首パッドを装着した重装備だからか、インラインスケート自体めずらしかったのか、散歩の途中で一休みしているおばさんが、なんなんだこの変な格好の人は、という感じで見ていた。

金曜日に行ったのと別のコインランドリーを見に行った。ここは一番小さいのは10kgで、500円だった。これだってまだ大きすぎる。この辺りには、コインランドリーを使う独身者や学生さんっていないのかなぁ。


07/08/2001(日)

稽古場がとれなかったそうで、きょうは稽古はお休み。

夜、私たち客演2名の歓迎の手巻き寿司パーティがあった。具は、みんなの持ち寄り。刺身、納豆、うなぎ、明太子、焼肉などなど。私は、鶏ささみときゅうりのちょっとピリ辛マヨネーズ和えを作って持参した。

小学1年生と、じっくり、しりとりをする。なかなかいい勝負だった。


07/07/2001(土)

飛ぶ劇場のウェブサイトで、稽古日誌が始まった。日替わりでいろんな人が書いている。リアルタイムで発表される日記って、臨場感というか、その現場に立ち会っているかのような気持ちになれるのがおもしろい。まぁ今回は私はまさに現場に立ち会っている、というか、現場の一部なわけだけど。

きょうの稽古場は、歩いていける距離なので、30分ほどかけて歩いていった。途中、雑貨屋に寄ったり橋の上で川を見たり。

稽古は、一部の時間が公開稽古で、みんなちょっと緊張気味だった。

近所に住んでいる劇団員が、私の滞在している付近の「マニアックな」(本人談)地図を作ってくれた。ありがとう! コインランドリーも、きのう行ったところ以外にいくつかあるらしい。今度、行ってみよう。


07/06/2001(金)

きょうは稽古が休みの日。雨の中、近所のコインランドリーに行く。驚いたことに、ここにある「小さい」洗濯機は16kg用、大きいのは23kg用で、料金はそれぞれ、700円と1000円だ。小さいほうでも、「4人家族2〜3日分の日用品」が洗えるという。うゎ。でも雨の中このまま帰るのもさびしいので、700円で洗濯をした。

きょうのおかずは、なす・たまねぎ・シーチキン炒めと、明太子。


07/05/2001(木)

モノレールで小倉駅前まで行き、銀行に寄り、銀天街(アーケード)や市場をのぞいてみてから、結局近所のスーパーで食材を買う。今回の北九州滞在中は、なるべく自炊するつもりだ。

カレーを作って食べた。部屋ににおいがこもったらしく、稽古場まで車で送ってくれる劇団員が迎えに来て、鼻くんくんさせて、
「なに食べたの?にんにく?」
と言った。

稽古に行ったら、いきなり「振り付け」が始まり、驚く。その後、1場の終わりまで稽古した。これからも、だいたい台本の順番どおりに進めていくそうだ。


07/04/2001(水)

日焼け止めと北九州市の地図を買う。地図を見ていると、いままで青年団北九州公演に来たときに行ったいろいろな場所やきのう行ったいろいろな場所の位置関係がやっとわかってきた。

和室で座り机、というスタイルではどうも足腰が窮屈になってきて、低いベンチと小さな角卓をひっぱりだしてきて使っている。ジ・エンド・オブ・エイジアの置き道具か?

きょうの稽古は、きのうの続き。つまり、4場。行く前に特訓していったので、台本を持たないでもほぼ大丈夫だった。その後、「1場を細かく」やる予定だったけれど、退出時間になってしまったので半分くらいまで進んだのみ。


07/03/2001(火)

朝の飛行機で北九州へ向かう。空港で迎えの人たちに会い、昼食後、今回私の寝泊りするキャッソー入りした。キャッソーとは、飛ぶ劇場が作業場・倉庫に使っているマンション1室で、私が暮らせるように、劇団の人たちが掃除したり物をそろえたりして準備してくれた。ちゃぶ台、電気ポット、蚊取り器など、今回のために運び込まれたとおぼしき物には持ち主の名前の書かれたビニールテープが貼られている。

稽古は、夜。飛ぶ劇場の人たちは6月からすでに稽古に入っている。きょうから、私と、もう一人の客演の人とが合流し、これで全キャストがそろったわけだ。

いままで台本を一人で読んでいていろいろ想像していたけれど、それを実際に他の俳優がやるのを見るのはものすごくおもしろくて、見入ってしまった。

台本は5月のうちにもらってあったので、
「稽古までに台詞は入れていきます」
と言ってあった私だったが、1場はだいたい入ってたけど2場、3場は半分くらいしか台詞が出てこなかった。まだ台本を手に持っている人が多くて実はちょっと安心した部分もあったんだけど、自分がやりますと言ったことをできていない、ということが問題なのであり、他の人がどうであるかは関係ないんだ、と、稽古が終わってキャッソーに帰ってから気がつき、反省した。


07/02/2001(月)

あしたとうとう出発だ。主な荷物はすでに送ってあるので、きょうはメールの転送設定をしたり、FTP転送ができるかのテストをしたり、といった、パソコン関係の準備をして、手で持っていく荷物をまとめた。


07/01/2001(日)

にんにくレバー、という料理があって、おいしいのでときどき作る。皮をむいたにんにくを炒め、いい色がついたら鶏レバー(血抜きして食べやすい大きさに切っておく)を加えてさらに炒め、レバーの色がかわったらひたひたくらいに日本酒を注ぎ、ときどき返しながら煮詰め、汁気がなくなったら塩をふって調味する、というもの。

料理本の口絵写真を見るとにんにくがごろごろしてとってもおいしそうなんだけど、いままで何度か作ってみてもにんにくがどろどろにあとかたなくとろけちゃって、味はいいんだけどなんとなくものたりなかった。きょう思いついて、いままで煮込むときにナベにフタをしてたのをやめてみた。そしたらごろごろにんにくのおいしそうなにんにくレバーができた!にんにくにちゃんと火が通っているか心配だったけどほくほくにできていた。やったー!納得。レシピのページにも載せよう。

この料理のポイントは、「日本酒で煮る」というところ。レバー300gにんにく8片くらいに対してカップ1杯くらいの日本酒を使うから豪快だ。最初作ったとき、台所のガス漏れ探知器がピーピー言ってたいへんだった。換気扇回したくらいじゃ追いつかない。この料理をするときには、ウチの場合、窓を開けることにしている。


今月の日記に戻る
トップページに戻る