キルトってどうやって作るの?

キルト作成の手順

キルト作成の一般的な手順を、ごくごく簡単にまとめてみました。

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デザインや配色を考える

リボンスター(白黒)
キルトを作る動機はさまざまです。
「友だちの赤ちゃんにベビーキルトを贈ろう」、「新スタートレック第2シーズンの『新たなる息吹』に出てきたキルト、いいなぁ。ああいうのを作りたい」、「このデザインで作ってみたい」、「いまネット上で話題になってる、びん詰めキルトに挑戦しよう」、「この思い出の布をいかして何か作りたい」などなど。

で、パッチワーク・キルトを作るときの単位となるのが図のようなブロックというものなのですが、「どんなブロックをどのように並べるか」、「ブロックの大きさはどのくらいにするか」、「配色はどうするか」ということを決めて、布地を用意します。

実際に布を切って縫うと、どうしてもアタマで考えていた感じとちがってくるので、この段階であんまりきっちり決める必要もないです。まぁ、こんな感じで行きたいな、程度です。布地も、私はこの段階で全部の分をそろえることはしません。



ピースを裁断する

裁断したピース
作りたい大きさの周囲に縫い代分1/4インチ(6〜7mm)足して、それぞれのパーツ(ピースといいます)を切り出します。必要な量を全部最初に切っちゃうと、もし縫い合わせてみて気に入らなかった場合たいへんですので、まずブロック1つ分だけ裁断し、とりあえず作ってみます。
左の図で同じ色になっているピースどうしをきっちり同じ布で作れば、びしーっとコントロールされたキルトになるし、さまざまな青い布、さまざまな黄色い布、さまざまな白い布をとりまぜて作ればスクラップキルトになります。



ブロックを作る

ピーシング1
ピースを縫い合わせ、ブロックを作ります。

伝統的なブロックにはそれぞれ名前がついていますが、1つのブロックがいろいろな名前で呼ばれている場合もあります。ここで例に出しているのは、「リボンスター」というブロックです。

ピースを縫い合わせてブロックを作ったり、ブロックを縫い合わせてトップを作ったりすることを、ピーシングといいます。

まず、三角形どうし縫い合わせて、正方形のパーツを作ります。次に、縦に3つつなぎます。さらにそのユニットを横に3つつないで、ブロックを完成させます。
ピーシング1 ピーシングは、手縫いでもミシンでもできます。
裁断のすんだ大量のピースを次々縫っていくなら、ミシンを使うと早くできます。また、ミシン縫いだったら、縫ってから切り分けるという技が使えますので、便利な場合があります。
手縫いは、時間はかかりますが、こま切れの時間でちょっとずつできますし、外出の時持って出ることもできるのがいいところです。



トップを完成させる

トップ1(ブロックのみ)
1つ1つのブロックが縫えたら、アイロンをかけてサイズを確認します。

これを、つなぎます。ただただまっすぐつないでいくだけなので、ミシンを使うと早くきれいにできます。

ブロック同士をつなぐときも、1つのブロックの中でユニットをつないでいくときと同じ手順です。つまり、縦(横でもいいです)1列をそれぞれつなぎ、それからその列同士をつなぎます。

このブロックの場合、こうやってつなげると、白い部分が斜めに大きくつながって走っているように見えてきます。ちょっと、どこがブロックとブロックのつなぎ目かわからないような感じです。私は、このような、ブロックをつないだときに全体的なデザインがあらわれるタイプが好きです。




トップ2(ボーダー付き)
ブロックをつないだ状態で終わりにしてもいいのですが、まわりにボーダーという額縁のような働きをする布をつけることも多くあります。図では1重ですが、2重3重にボーダーをつけたりもします。これは1枚布のボーダーですが、ピーシングしてボーダーを作る場合もあります。

これで、キルトの表の面となるトップ(キルトトップ)の完成です。











キルティングをする

キルトサンドイッチ
裏地になる布、なかに入れる綿(わた)、トップを重ねます。これからこれを運針の要領で縫っていくのがキルティングです。キルティングをすると布地が多少縮むので、綿(わた)と裏布は、トップよりも大きめにしておきます。

重ねたら、ずれないようにしつけをかけます。しつけのかけ方もいろいろあって、しつけ糸で縫えばいちばん確実なんでしょうが、めんどうくさいので、安全ピンでとめたり、しつけ用の仮止めスプレーを使ったり、ベースティングガンという、プラスチックのタグでしつけをかけていく器械を使ったりします。私の最近のアラワザは「しつけをかけない」です。1m四方くらいまでの大きさのものだったら、そのままフープにかけてもずれないことを発見したからです。
キルティングしている人
しつけをかけたら、キルティング用のフープ(刺繍の枠の大きいの、と思ってください)に入れてキルティングします。
(この図だけ以前作成したものの流用なので、トップの柄がぜんぜんちがってます。すみません)

図は、左手に針をもった、左利きキルターの手つきをあらわしています(私が左利きなもので……)。針をもっていないほうの手は、布の下にいっています。










ふちのしまつをして完成

トップ3(完成)
キルティングが終わったら、トップ・わた・裏布の周囲を切りそろえ、縁取り(バインディング布で周りを始末して、完成です。

裏に、このキルトのタイトル、製作者名、製作期間などを書いたラベルを縫いつけておくと、記録になっていいです。盗難にあいにくくなるとも聞いています。















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