気持ちが明るくなるような、元気のいいキルトを作って、母にあげたいと思いました。元気でがんばって!というメッセージをおくりたかったのです。
パッチワークを始めてまもないころに作りました。まだ、「作ったキルトに名前をつける」ということを知りませんでしたので、このキルトには名前がありません。元々、手元にある布をいろいろと組み合わせて使うスクラップキルトというスタイルが好きなので、何かの作品を作るために布を買ったのは、たぶんこのときが初めてだったと思います。バックグラウンドになっている、むら染めの藤色の地にユリの花が線で描かれている生地です。上下のボーダー部分と、周囲のバインディングは、ハギレをつなぎ合わせてカラフルでチアフル(元気いっぱい)な感じにしてみました。
当時の私にとっては「大作」で、広い場所がとれなくて安全ピンでしつけをかけるのがなかなかうまくいかなくて、結局、部屋のカーテンにまず裏布をとめつけ、キルト綿を重ね、さらにトップを重ねて、垂直状態で安全ピンをとめました。
この写真は、両親の家で撮りました。右上の白いものは、父の趣味の折り紙です。赤い花の絵は妹の作品です。中学生くらいのときに描いたんじゃなかったでしょうか。その左の山の絵(近所の、高社山という山です)は、私の小学生のときの作品です。
(2002年2月)