アメリカハナミズキ。という名前を最近覚えてから、アメリカハナミズキがやたらと目につく。季節だってことももちろんあるんだろうけど、「これがアメリカハナミズキ」って私が認識したから、私の世界にアメリカハナミズキが出現した、とも言えるんだろう。
『バタビア!』最終日。マチネを観る。
ソワレの開演までロビーでうろうろして、8時からは『ヤルタ会談』の稽古。でも9時半には終えて、稽古場では『バタビア!』の打ち上げが始まった。
『ヤルタ会談』の第2回通し稽古。
その前に自主稽古として、台詞だけで1回、立ち稽古で1回、通した。短い作品なので、「通す」といってもあんまりたいそうな感じがしなくて、気軽にできるのが、いい。
通し稽古の後のダメ出しで、また台詞がちょっと変わった。開演前に歌を歌うんだけど、その歌い方も演出がついた。
私に関しては、
「ちょっと力が入りすぎ」
と言われた。あぁそういえば、大きい声出すとこで喉がしまっちゃってて声が出なかったなぁ、と反省する。
布を切ったりミシンを掛けたりする。歌、歌いながら。歌といっても、今度『ヤルタ会談』で歌う歌の練習です。どういうふうになるかまだぜんぜんわからないけれど。あ、結局カットになったり、とかそういうこともあり得るかなということです。
『バタビア!』昼公演のあと、英語版のリーディングがあり、観る。英語と日本語で、思ったほど印象がちがわないのに驚く。文化的にものすごく「アメリカ」、という戯曲じゃないのが大きいのかな。
夜公演のあと、アフタートークに参加。言いたいこと伝えたいことのある人が3人いて、時間は30分で、というのがちょっと無理があったのかな、と、後から思えばまぁそうなんだけど、まとまりなくそれぞれ言いたいことを言ったみたいな感じが、やってて、それはそれでおもしろかった。でも、観てくださった方にとってはどうだったんだろう。
ハナミズキ、を辞書で引く。dogwoodであった。
パーマを掛けた。前回美容院に行ったのが去年の9月だったから、半年以上ぶりだ。大きな花瓶にアメリカハナミズキがさしてあった。ハナミズキ、英語でなんていうんだっけ? 英語の歌がかかっている中で英語のことを考えようとしても、集中できず、思い出せなかった。
以前ぴあのはみだしで、こういうかわいそうな話を読んだ。『スターウォーズ:帝国の逆襲』を楽しみにして観にいったら、前の回が終わって出てくる観客が、連れに、
「ダースベーダーが父親だとは思わなかったなぁ!」
と言った、というのである。
きょう、スタートレックの新しい劇場映画『ネメシス』を観に行った映画館で、それに近い経験をした。この例ほど重大なネタバレではないんだけれど、ホールを出ていく女性二人連れの人が、
「あれ一人用だって言ったときにさぁ」
と言うのが聞こえてしまったのだ。忘れよう忘れようとしたけれど、そうもいかなくて、ポータブルな転送機の試作品が出てきて、これは一人用だからここは二人で頑張ってちがう方法で脱出しよう、という話になってその問題が無事に解決したときに、
「おそらくこれが最後のクライマックスの重要な伏線となるんだな」
というふうにしか考えられなくて、それはなんの予備知識もなく観ていてもそう思ったかもしれないんだけれど、あの二人連れめー!と恨まずにはいられなかったのでした。
映画自体は、TVシリーズとちがう映画えいがした感じが、晴れがましくて楽しかった。
夜、『ヤルタ会談』自主稽古。稽古を見に来た人がいて、その一人の前で、一回、通してやってみた。30分の作品だから、通すってもけっこう気軽。
駅前でこっちに向かってくる人が、
「バタビア!」
と叫ぶのでびっくりしたけれど、冷静に考えてみれば、それは、
「(信号が青だから横断歩道を)渡るよ!」
であった。そんな、『バタビア!』初日。
開演1時間前から、ロビーの辺りでうろうろ。受付要員として何かの部署についているわけではなく、何かあったときに動けるように、そして、お客さまいらっしゃいませ、ようこそ、とお迎えしながらうろうろしていた。ちょっとじゃまだったかもしれないけれど、『バタビア!』の翻訳者としては、初日のきょう、そういうふうに受付にいたかったのです。
無事初日の公演が終了し、初日乾杯は私はウーロン茶。というのは、そのあと『ヤルタ会談』の稽古があったのです。最初『バタビア!』初日でまだ興奮していて、
「リズムでしゃべらないで、ちゃんと相手に話しかけろ」
とダメ出しされた。ふと気づくと、手が冷たかった。頭に血がのぼっていたらしい。来週月曜日に第2回の通し稽古をすることになった。
やらなければいけないことはいろいろあるんだけど、なんとなくきのうきょうとゆっくりした気分で過ぎていっている。あぁ、そうか、『ヤルタ会談』の稽古がなかったんだ、2日とも。そのせいかー。あしたは『バタビア!』初日。
きのうから劇場入りした『バタビア!』の、場当たり稽古と通し稽古に行く。少し早く着いたので、団祭りの作業も進める。
全然話はちがいますが。家にあった、カップ麺のスープの袋に「液体スープ」と書いてあった。スープったら元々みんな液体だったけど、「粉末スープ」が出てきて、だからわざわざ「液体」と断るようになったってことだと思う。こういうの、レトロニムって言うんだったっけ? 携帯電話が登場したからそれまで「電話」だったものが「固定電話」って呼ばれる、とかそういうの。いま、発泡酒のこと「ビール」って言う人が多いけど、ビールはそのうち「ホントのビール」とか「高いビール」とか何かちがう名前で呼ばれるようになるんだろうか。
家で、翻訳などの作業をし、台詞の復習をし、夜は『ヤルタ会談』の稽古に向かう。
7時から1時間、俳優だけで台詞の確認をした。だいたいすらすらと進む。よし、行けそう、という感じ。8時すぎから、通し稽古に向けてざっと通しながら新たな段取りなどが付け足されていく。うん、止まらずに通せそう、という感じ。
で10時から始まった第1回の通し稽古ですが、克服したはずの苦手ポイントで台詞が出てこなくなってしまったり、なんかどういう緊張のしかたをしていたんだか小道具の段取りを間違えたりしてしまい、まぁ、私としてはへこむ通しだった。上演時間は30分と短いんだけど、登場人物が3人のみでけっこう台詞がたくさんあり、その内容がまた、ポーランドがどうとか、日本がどうとか、日常会話っていうわけじゃないので、なかなか覚えにくかったりする。
でもまだ時間はあるので、これからガンガン、じっくり、やっていきたい。そして、へこんだにしろなんにしろ、第1回通し稽古が終わって、とにかく通したぞ、という達成感というか安心感はあり。
『バタビア!』の稽古に行く。きょうは長い、6時間稽古の日(4時間の日もある)で、こういうときは通し稽古を2回やるそうで、どアタマから通し稽古だった。その後、問題のあったシーンや演出をさらにつけたいシーンをやって、最後にもう一度通す(私は『ヤルタ会談』の稽古があるので最後の通しの前に出てしまったけど)。出づっぱり、立ちっぱなしだし、俳優たちは大変だと思う。大変だと思うけど、大変でもういやだって大変さではなくて、大変でおもしろいよ、という大変さであることが、見ててわかる。
そしてこちらも大変でおもしろい、『ヤルタ会談』の稽古場に、私は向かったのでした。こっちも3人芝居、ほぼ出づっぱり。明日は第1回通し稽古だ。不安もあるけど、早く通してやってみたいという気持ちもある。
久しぶりに日中自宅にいた。ミシンの、ボタンホール用の押さえ金の正しい使い方をはじめて体得。便利。10年以上前に買ったミシンなのにいままで使いこなせていなかったとは! 針を糸に通す便利な仕組みも、あるのは知ってたけど、前に一度うまくできなくてその後ずっと使ってなかった。おとといくらいにふと使ってみたら、便利でびっくりした。せっかくの便利な機能も、使わなきゃなんにもならない。どんどん使うべし。
テレビをつけたまま作業していると、スパイとか暗殺についての番組でスターリンのこともやっていた。別の何かのドラマでは、『バタビア!』の1シーンに似たシチュエーションの会話があった。気にしているから、気づく。情報は、それを求める人の前に現れる、というのは、そういうことなんだと思う。
5日間使って、ミシンの調子がだんだんよくなってきた。やっぱり、続けて使ってるほうが調子いいんだね、きっと。きょうで一段落だから、またしばらく放置しちゃう。そしたらまた調子悪くなっちゃうんだろうか。
きょうで4日め。何が、というと、ミシンでいろいろと縫う作業。事務所の備品だとか、団祭りのあれこれ。
『ヤルタ会談』のテーブルと椅子が稽古場に運び込まれた。いろいろ、だんだんと、揃ってきている。衣裳とか、小道具とかも。
数日ぶりに『バタビア!』の稽古に顔を出す。3時間ほどしか行けなかったからホントに「顔を出す」という感じだった。通し稽古を見た。ぐっとしまっておもしろくなったと感じた。内容が向上していることもたしかだと思うけれど、数日稽古場を離れて私がやっと客観的に全体を見ることができるようになったという面もあると思う。毎日稽古場にいながら毎日新鮮に全体を見るのが演出家の仕事の1つだと私は思っているんだけど、演出家ってすごいことをやっているんだなぁ、とあらためて実感。
薬局のウィンドウに、「ご相談ください」ってって病状が箇条書きになっていた。「風邪」「熱」「ガン」「鼻水」。ガン以外の病名は、具体的にこのとおりだったかどうか実はもう忘れちゃったんだけど、「ガン」がとっても場違いっていうか、こういうふうに並べるってどうよ、と思わずにいられないラインアップだったのでした。
ピンクの布をたくさん買った。ひとからの依頼で、パッチワークののれんを作るのである。10種類くらいの布を10センチずつ買ったので、大量に買う前にちょっとずつ買ったんだと思った店員さんが、
「季節物があるので、現品限りのものもありますがよろしいですか」
と聞いてくれた。「はい」と言っておけばいいんだけど、なんか気分がよかったので、
「『今度来てもありませんよ』ということですよね? 大丈夫です。サンプルじゃなくてほんとに10センチずつ要るんで」
と、必要もないのに説明してしまった。自分が作ってる物のことって、なにかとひとに話したくなる。
『ヤルタ会談』稽古。俳優3人と演出家。4人の稽古場は、こぢんまりして居心地がいい。
豚肩ロースの固まりに塩をすり込んで、ラップで包んで冷蔵庫に入れておく。1週間ほどたったきょう、スライスして、ジャガイモと一緒にゆでてみた。うまい! うまいです、塩漬けブタ。ジャガイモが特においしい。肉は、ちょっとしょっぱかったかも。改善が必要だな。
青年団の全体ミーティング。一堂に会すと、けっこうすごい人数。掛かった時間は、6.5時間。
その帰り道、ビールを飲んで友と語る。チキンライスもタイカレーもコールスローもおいしかった。
駅前のスーパーの店頭で、いま、カーペットなんかを売っているんだけど、「ダイビングテーブルマット」と書いてある。え?ダイビングテープルって?それともテーブルマットがダイビングする?……一瞬の後、それは「ダイニング〜」のまちがいにちがいないと気づく。
明日図鑑『キッチン』を観に行く。この一年ほど私は、舞台で泣くとはどういうことか、どうあるのがいいのか、ということを折りに触れ考えているのだけど、その一つの回答をここに見たように思った。
夜、『ヤルタ会談』の自主稽古。後半を中心に、何度も通す。どの台詞を忘れがちか、どの台詞をいつもまちがえるか、だいたい把握できてきた。あとちょっと自分で復習すれば、だいたい台詞は入りそうだ。
『バタビア!』の稽古場に向かう経路は、私が昔住んでた街の近くだったり前によく使っていた路線だったりするので、懐かしかったり、思い出したくないことを思い出したり、フクザツ。いや、そんな深刻なことでもないんですけれども。
『ヤルタ会談』稽古初日。さっそく稽古日記を付け始める。もともと落語の台本だし、男性の役を女性がやっているので、これから現場で、語尾とかだいぶかわるらしい。不安でもあり、楽しみでもあり。
夜、なんとなくつけたTVは、映画のようで、男の子が二人ソファに座って、こないだ画廊でかっこいい子を見たとか言っている。ソファに座って、というか寝そべって、身体が触れあってる様子が、日本だったらこりゃ恋人同士ね、という感じで、先月たくさん観たTHE SHAMPOO HATの『青空』をちょっと思い出した。それでなんとなくチャンネル変えずに見ていると、かわいかっこいい男の子が、きりりとかっこいい男の子を好きになって、でも好きと言えずに友だちとしてなかよくなっていく、というような話で、かわいい君は自分がゲイで彼が好きなんだって言えなくてせつなくてせつなくて、でも寡黙なきりり君にもいろいろと複雑な過去があって、最後は悲劇的な結末を迎えるんだけど、このきりりとした人が、両親の前では立派な息子でいたり、そのときつきあっている恋人によってずいぶんと態度がちがったり、仕事中はまた別の顔だったり、そういうふうにして見せるいろいろな表情や意外な一面にすっかり夢中になって、結局最後まで見てしまった。
終わってから、「美少年の恋」というタイトルだったことを知る。うわー、なんてベタな題名。きりりとしたステキな人は、ダニエル・ウーという人でした。
香港の話で、友だちの両親のことを「アンティ(おばさん)」「アンクル(おじさん)」と呼んでいたり、お店の人に英語で注文していたり、ところどころ言葉がわかるのがおもしろかった。そして、私は中国語(北京普通話)を昔少しだけ勉強したことがあるんだけど、少しだけ聞き取れるとことぜんぜん聞き取れないとことあるなぁ、と思ったら、ナレーションとサム(ダニエル・ウー)の家族内の会話は北京語、その他の会話は広東語なんだと、どこだかで読んで、あぁそうだったのか、と思った。中国語のわかる人には、こういうことによって、サムの家族の背景とか、台詞で説明しなくても、なるほどどわかるようになっているのだろう、きっと。そういうニュアンスが理解できなかったのが、ちょっと残念。
電車の中で、高校生かな、女の子が二人で、「友だちが友だちの家に泊まりに行って、二人で飲んでて酔っぱらって、自分が持ってきてた替えのパンツを手に持って振り回した」という話などを、まるで世界に自分たち二人しかいないかのように話していた。周りにいる人々のことが、どうふに見えてるんだろう、あの女子たちには。
きのうバリーから、「この部分の日本語が、英語に比べてちょっと長いんじゃないだろうか」と指摘された部分の台詞を訳し直した。こないだの本の翻訳と今回の戯曲の翻訳でだんだんわかってきたんだけど、私の翻訳には、くどくなりがちという特徴がある。説明過剰になる場合があるのだ。自分で書く文章がくどい分には、それはまぁ私がそういう人間だからってことでそれはそれでいいんだけど、翻訳の場合そういうところで原文を損ねてはまずい。気をつけたい。
稽古場で新しい台詞でやってみてもらう。長さも、ちょうどいい。演出チームから、ここをこう直したら、という提案をいくつかもらってさらに直す。なかなか、いい感じ。
『バタビア!』稽古、青年団若手自主企画『僕の言葉に訳せない』観劇、『ヤルタ会談』自主稽古。盛りだくさんな一日でした。
ヤルタは、私以外の二人は、昨年夏に一回稽古して劇団内での発表をやっている(でも、2部あるうちの第1部だけだけど)。だから私だけ新参者なので、不安だったけど、どうやらだいたい台詞は覚えていることが確認できて、それはちょっと安心した。この数日特訓したかいがありました。人によっていろいろだろうけど、私はやっぱり台詞を覚えちゃってからじゃないと他のいろんなことができないので、台詞は早く覚えてしまうにこしたことはないです、私は。
雨。桜、満開なのに。まだ花見してないのに。
夜、パエリアのようなものが食べたくて適当に作ったらおいしくできた。どうやったかというと、あらみじんにしたニンニク4片を多めのオリーブオイルで炒め、あらみじんのタマネギ半個、半月またはイチョウ切りのニンジン半本、あられ切りにした豚肉たぶん150gくらい、半月またはイチョウ切りのナス小2本を次々加えて炒め、米2合を足して全体に混ぜてから、トマトピューレー150gと水をたぶん2合くらい入れ、塩、コショウして炊いた。
去年の5月の日記を読んでいて、誤植発見。直す。それにしても、私の日記って、きっと私がだれよりも熱心に読んでると思う。ちょっとしか書いてなくても、それを見るといろいろ思い出すので、たぶん他の人より楽しめてると思う。たとえば、
リーディング公演に行って、パンフレットをもらって、バッグが小さいから二つ折りにして仕舞って、友だちのいるテーブルにすわって、飲み物を飲みながら、さっきもらったパンフレットを読もうと出したらしわくちゃだったので、と書いてあるのを読めば、場所はどこで、そう言ったのはだれだったのか、とか、他の人にはわからなくても私には鮮明に浮かんでくる。そして、日記を書かなかった日のことは、何も思い出せないこと、おどろくばかりである。
「もうそんなにしちゃったの?」
って言われた。
友から、どんな雨でも風でも花見に行く、とメール。今年の花見の計画自体初耳だったので、「聞いてないよー。きょうなの?」と返信。
髪が伸び放題。だって、去年の9月以来切っていない。せっかくなので、『バナナブレッドのプディング』の衣良ちゃんみたいな(すみませんすみません、髪型のことだけです、許してください)シニヨンにしてみた。Uピン2本でなんとかとまるみたい。これは、これで外に出ても大丈夫な髪型なんでしょうか。おそるおそる、あした試してみようかな。
きのうに引き続き、『ヤルタ会談』の台詞を入れる。全体的に、意味はあってるけど一字一句正しいとは限らない、というレベルくらいになってきた。と思う。
夜、『びんぼう君21世紀版』稽古。まだ公演場所も時期も決まっていなくて、できるときに稽古だけしている。12月から始めて、きょうが3回め。いままで座ったまま台本を読む稽古だったけど、きょうは台本を持ちながら初めての立ち稽古。気をつかって居心地が悪く、でもそれをおもてに出すんでもなくて、といって隠し方がうまいわけでもなくて、というバランス。そしてそれが話の展開とともにどうシフトしていくかということ。はぁー、むずかしいです。うまくできなくて、私はいままでの人生で人に気をつかったことがないんじゃなかろうか(だからできないんだ……)、と思ってしまう。
でもたしかに、この脚本に書かれている、こういう気のつかい方は、いままでの人生であまりしてきてないかもしれない。少なくとも意識的には。私の生きてこなかった人生を生きてみたい――前田司郎戯曲に私がひかれるのには、そういう部分もあるかもしれない。
『ヤルタ会談』の台詞を覚えようとがんばった。第1部(1日め)と第2部(2日め)に分かれている。寝っ転がってやっていたので、途中何度か眠ってしまった。必ず左肩が痛くて目が醒めた。睡眠学習とはいかなくて、第1部はだいぶ覚えたけど、第2部はまだまだだ。8日が稽古始め。なんとかそれまでには覚えたい! 私はスターリンの役なので、ポーランドはソビエトの問題だとか、朝鮮はもらいたい、とか言っている。
先日、日本育ちの韓国人という人に会ったときに、演劇の話になって今度ヤルタ会談という芝居でスターリンの役をやるんですと言ったら、
「私スターリン大っきらいよ」
と言われ(別に、私がおこられたとかそういうことではないのですが)、ヤルタ会談とか、スターリンとかについて知らなすぎるのもなんだと思い、いまさらながらGoogleで検索してみたら、きのう公開したばっかの青年団+五反田団 連続公演 春の団祭りのページが、けっこう上のほうに出てきててビックリした。
久しぶりに、お休みの日。といっても前夜朝6時くらいまで仕事をしていたので、午前中はただ寝ていただけ。夜、友と風琴工房『紅き深爪』を観に行く。観劇の前に、日本茶とお茶菓子を出してくれる喫茶店(お茶屋さん?)で一休み。いいね、いいね、緑茶。観劇の後にベトナム料理店に寄り、友は豚肉と卵の煮付け丼、私は白身魚のトマト煮丼。ホントは観劇の前にカレー屋さんに行くつもりだった(お休みだったのです)二人は、おいしい丼をがつがつと平らげました。
『紅き深爪』は、個人的に苦手な題材だったので、たぶん途中から心にバリアーを張って観ていた。でも、いろんなきれいな場面や心に残る台詞や、それぞれ印象に残っては、いる。