「阿房列車」稽古。最後に急遽通し稽古をすることになり、まぁ、まだ台詞も完全には覚えていない状態で「無茶どおし」。上演時間1時間ほどだった。戯曲の構成のこととか、消え物の段取りのこととか、なんとなく見えてきたように思う。
夜は、友だちと、初めて飲む人と、初めて会う人と、4人で飲み会。話がはずむ。
友だちが、劇団四季の母音法に今注目しているというので、映像で、劇団四季のオーディションとか稽古とか見てみた。歌詞がきちんと日本語として聞き取れるのは、素晴らしいと思った。私は昔、劇団四季をすごく見ていた時期があるんだけど(1970年代後半から80年代初頭くらいまで)、そのときはそのことに気づいてなかったなぁ。俳優が「明瞭にしゃべる」ための自分のツールの1つとしてこの方法を身につけるのは良いと思う。関連映像を次から次へと見てしまい、夜更かし。
「恋愛二重奏」の衣裳の打ち合わせ。荷物重し。
「ソウル市民」と「ヤルタ会談」の小道具を探して、大崎、渋谷。どんな素材を使ってどのように進めたらいいのか、なんとなくイメージがつかめてきた気がする。
夜は「阿房列車」稽古。
昼、バイト。集中力を2時間持続するのってむずかしい。
新作「ソウル市民1939 恋愛二重奏」(パンクチュエーションが正しくないかもしれません)の稽古初日。渡された台本は全体の1/3弱くらいとのこと。読み合わせして、出はけ・立ち位置の確認をして、あとはこの作品の背景について(どんな時代なのかとか)演出家の話を聞く。出演者で分担して、公演や稽古に関する仕事をするんだけど、私は、自主稽古のスケジュールをとりまとめて決める係になった。
Extremely Loud and Incredibly Closeというアメリカの小説を読み始める。語り手の男の子の感じが、E.L.カニグズバーグのFather's Arcane Daughterと少し似てる。
「阿房列車」稽古。以前「阿房列車」の公演に出演したことのある友だちが見学に来た。
移動の途中で「ヤルタ会談」の小道具購入。店頭展示品だったので、まけてもらえませんかと言ったら5%引きしてくれた。言ってみるもんだ。
夜はなんだか思いがけなく、ゆっくり飲んで語る会。
「ソウル市民」の自主稽古。次にこの座組の稽古があるのは10月だ。それまで皆さんお元気で! といっても、他の演目の稽古などで顔をあわせる人は多いんだけれども。
午後は、「阿房列車」の稽古に備えて台詞の練習したり、友だちとだらだらしゃべったりしたのち、18時から「阿房列車」稽古。稽古場に2歳児2人、お母さん2人、お父さん1人、ご来場。しばし和む。そして稽古は、冒頭から。
帰りに、「マチコさんは、ハタチとか20代前半の頃って、どういうことを考えてお芝居をやってたんですか?」と24歳の人に聞かれる。それで、きょうの午後に38歳(くらい)の人に「マチコさんは、38歳のときに何を考えてお芝居してたんですか?」と尋ねられたことを思い出した。みんな自分なりに考えたり悩んだりいろいろとしているんだなぁ、と思ったことでした。
久しぶりに夜まで稽古がなく、ゆっくりしていた。雨のせいかよく眠れる。
夕方、稽古に行こうと外に出たら、太い雨が斜めに激しく降っていて、しかも道路の真ん中の下水の口かなんかから噴水のように水が勢い良く噴き出していて、びびって一旦帰宅。結局稽古中止になり、いえで台詞を覚えたりなんだり。
「ソウル市民1919」の稽古のあと、見学に来ていた友だちと2人でお茶。場所変えて、4人でお茶(私はビールのんじゃった)。
夜はかねてから約束していた「いのかしらうまいもの会」。タイ料理食べてしゃべったあと、デザート食べに行こうと歩いていて、遭遇した友人も強引に誘って喫茶店へ。私たちがシメイビールやら赤ワインやら頼むので、「デザート食べたい」と言っていた友もキールを注文。
友だちとたくさんしゃべった日だった。
「ソウル市民」「ソウル市民1919」「阿房列車」。3演目の稽古があった!
午前中「阿房列車」稽古。午後、事務仕事を済ませ、わけあって歌の練習。夜、定期メインテナンスのため歯医者。
夜、バイト。の後、友だちと飲む。
午後のシンポジウムを見てから帰ろうかとも思ったんだけれど、帰りは新幹線の指定も取っていないし、降り出した雨が心配だし、とにかく一度湯田温泉駅に行ってみたら、雨のせいで列車が運休とか言っている。これはもうとにかくバスで新山口駅まで行こうと、湯田温泉の街中に戻りバス停の場所を聞き、待っていたら道路の向かい側のバス停にアマンシオさんが来るじゃないですか。大きく手を振ったら気づいてくれた。車の往来の激しい道路をなんとか渡っていって、昨日のワークショップの感想など、ちょっとだけ話すことができた。
昼前の新幹線(自由席で座れた!)で帰宅。
4時起きで山口のYCAMへ向かう。新横浜から新幹線のぞみ号。ゆうべあまり寝る時間がなかったというのもあり、ほとんど全行程眠っていた。のぞみ号、速いねぇ。
YCAMは、安藤洋子さんのワークショップを受けに行ったんです。安藤さんが企画した体験型インスタレーションの会場で行うワークショップで、なぜだか私は子供がたくさん受けに来て自分なんか場違いなんじゃないだろかと思い込んでいたんですが、行ってみたらそういうのではまったくなくて、ダンサーの人がほとんどで、まぁいずれにせよ私は場違いではあったわけですが。
このワークショップに申し込んだ理由の1つは、昨年文化学院で開催された「トーク&ワークショップ」がほとんどトークだったので今度こそ安藤洋子さんのワークショップを受けたいと思ったからだった。きょうはすんごい動いた。参加できて本当に良かった。そのうえ、アシスタントとして参加していたアマンシオ・ゴンザレスさんと島地保武さんと、安藤洋子さん。この3人が即興で踊るのをすぐ目の前で見ることができて、ものすごく嬉しかった。来て良かったです、本当に。
明日の山口行きのJR乗車券を購入。往復切符の使用期間が14日となっているのを見て、山口の遠さをあらためて思う。
午後から「阿房列車」稽古。何度もやっているところはしっかりしてきたが、まだ台本を読んでいるようなシーンもあり、こういうところから演出に着いて稽古を一緒にやってもらうのは、贅沢なような甘やかされているような申しわけないような気がする。いまみんな「ソウル市民」五部作の稽古でいっぱいいっぱいなのでしかたない部分はあるんだけれども。
夜は、アゴラで、劇団野の上「不識の塔」観劇。
「ソウル市民」第1回通し稽古。10:30開演。「ソウル市民1919」第1回通し稽古。14:30開演。終わって、来月BeSeTo演劇祭で中国で「東京ノート」を公演するんで、その旅ミーティング。18時終了。
夜はバイト。参考資料として持っていったクィーンのカラオケDVDは、ケースだけで中身が入ってなかった。どこ行った!
明日通し稽古なので、きょうの稽古は出演シーンがなくても行くつもりだった(休憩時間に俳優同士で台詞の練習なんかをやれると良いなと思っていた)んだけど、朝目覚まし鳴って起きたらどうも調子が悪く、体力温存!と決めて二度寝。
夫と、ゆっくり食事、ゆっくりお茶。
夜は友だちとサシ飲み。飲みすぎ。
朝9時から「ソウル市民」稽古。引き続き13時から「ソウル市民1919」稽古。稽古予定が事前にアナウンスされていたのに、自分が出てるシーン番号を読み間違えたのか、なん日ぶりかにやるシーンに台詞の予習をせずに臨んでしまい、皆さんにご迷惑かけてしまった。こんなことしてて見捨てられないようにしないと。
その後、所属事務所で契約更改と情宣写真撮影。と採寸。自分を見る目が甘くなってるのか、カメラマンの腕がいいのか、けっこうすぐに「お、これ、いいじゃん」と思ってしまった。写真のことです。
朝食をたべて、新幹線で戻る。1泊だけの短い帰省でした。
最寄り駅まで帰ってきて、駅ビルで昼食。私は餃子を食べた。ここんちの餃子定食(餃子+蟹チャーハン)は量が多くてもうこのごろは食べきれないので、餃子単品。餃子、美味しいなぁ。うちでも今度餃子パーティーしようかしら。
夕方から、バイト。
早起きして、夫婦で、私の実家に向かう。新宿から大宮までパスモでJRに乗っていって、大宮から新幹線なので乗換窓口で精算してもらおうとしたら、パスモの乗車記録を消して、乗車券の乗車区間を「大宮から」から「東京都区内から」に変更するという。「それだと、料金が高くなりませんか?」と言ったら計算してくれて、(新宿大宮間450円を支払うのに比べて)180円高くなるという。でもここは改札の中なので新宿大宮間の運賃精算はできない、精算したければ、一旦改札をとおって外に出て切符を買わなければいけないとのこと。「出ますか?」と聞かれ、「出ます」と答え、改札外の券売機で大宮長野間の乗車券を購入。なるほどねー。前にパスモで新宿から入って、大宮ではすでに持ってる大宮長野間の乗車券で新幹線に乗り換えたとき、あとで東京にもどったとき「パスモの出場記録がない」って言われたのは、こういうシステムななわけだったか。
昼頃到着。午後はみんなで長野電鉄線湯田中駅に新しくできたという楓の湯に行ってみた。昔住んでたあたりなのでなつかしかった。夜は、いただきもののうなぎと、あとは、お吸い物、キュウリと塩イカの酢の物、トマトとアボカド、アスパラ、ゴーヤ、冷奴などを美味しくいただく。料理担当はうちの夫婦。
しかし、長野も、首都圏と同じくらい暑いね。
駅に向かって歩いていると、視界に違和感。どうも左目のコンタクトが入っていないらしい。2週間で使い捨てのレンズを、きのう新しくしたばかりなのに、このタイミングでなくすとは! でも片目裸眼のこの状態、ケータイの画面が意外と見やすい。遠近両用のコンタクトなんだけどね。老眼が進んでるんだろかね。
「ソウル市民」稽古の後、横浜へ。映画「歓待」がきょうからシネマジャック&ベティで上映されるので、監督とキャストの舞台挨拶があり、私も参加しました。上映後のトークはやったことがあったけど、まだ映画を見てないお客様に何をしゃべったらいいのか(だって新鮮な目で作品に出会ってほしいからさ)わからず少し不安だったけれど、良い雰囲気のお客様で自然にしゃべることができた。終映後に、ご購入いただいたパンフレットにみんなでサインしたのが楽しかったです。
夜は、夫婦でかめや。イタリア公演以来夫がずっと忙しかったので、かめや、久しぶりだった。
「ソウル市民」稽古場で、キャストの平均年齢はいくつなんだという話になり、計算してみると39歳だった。60代が1人、50代が3人いるからね。
午後は、久しぶりに会う友人とじっくり話す。興がのりすぎて、夜まで話す。
きょうは、待ちに待った「煮玉子会」。友だちの家がやっているお店のメニューに以前あって、今はもうなくて、私が「食べたい〜」と言って、みんなで煮玉子を食べる会をやることになったのです。
3人で待ち合わせてスーパーで買い物。メニューはもう考えてあるそうなので、私は「ニラどこだろう」と言われてニラを探し、「白身のお刺身ないねぇ」と言われて「頼めばさばいてくれるみたいだよ」と答え。飲み物持参の会なので、紙パックの赤ワインを買ったら、そんなに飲むの?と驚かれ。
だんだん人も集まり、みんなで餃子を包んだりなんだり。まだ来ない人もいるけど始めることにして、乾杯。煮玉子、白身魚のカルパッチョ、生春巻、野菜の塩麹漬け、カボチャのおしゃれサラダ、イカのスペイン風、などなど。餃子は、セロリのと、ニラのと。美味しいもの満載なのに私が最初に煮玉子を2つ立て続けに食べたので、不思議がられた。でもね、この煮玉子は、それだけの価値ある美味しさなんだよ。あ〜、美味しかった。満足しました。
交代で餃子を焼いたり、畳に寝転がって話したり、なんだか親戚の家に遊びに来たみたいにのんびりした。ワインは、あまったので持って帰りました。
暑さと湿気でげんなりしながら、「ソウル市民」の稽古に向かう。1時間で終了し(青年団の本公演の稽古は、自分が出演していないシーンのときには稽古場にいなくて良いシステム)、帰宅。
今日どうだったこうだったという話じゃないんだけど、最近、稽古で、相手と「いま、ここ」でのコンタクトが成り立っていない気がして悩むときがある。客席からどう見えるかは演出家に一任するというのが青年団のやりかたなので、俳優の私が悩もうが悶々としようが演出家的に問題なければそれでOKなんだけれど、そして、こんなのは今までだってときどきあって、「アラベスク」でパ・ドゥ・ドゥの相手がサポートしてくれなかったときノンナ・ペトロワが「前にミロノフ先生が、相手役の手なんてただの添え物だと思えと言っていたわ。私は一人で踊りきる!」と相手に頼らず踊りきったエピソードに支えられて乗り切ってきた私なわけなんですけれども、自分が変わってきたんだろうかね。演劇なんて全部嘘なんだからうまく嘘をつけばいいってことではあるんだけどさ。
ご飯作って、食べて、昼寝。暑さと湿気、本当にすごい。暑さも電力消費も今日がピークと聞いた。今日一日しのげばなんとかなるのか……。汗を手ぬぐいで拭き、扇子で風を送り、がんばる。
夜は、久しぶりに会う友人と話す。バイトを挟んで、その後も話す。
午後「阿房列車」稽古。出演者3人揃うのは久しぶり。そうかこの作品、消え物がけっこうあるんだね。保守的にならずに段取りを考えていきたい。
夕方早い時間から夫婦でかめや。帰ってきて寝てしまって案の定夜中の変な時間にめざめる。しかしこの湿気はやっかいだ。元気をどんどん持っていかれる。
朝食にそうめんをゆでて、ツナ缶、オリーブオイル、イタリアで買ってきたドライドトマトとあえる。うまし。
午後から「ソウル市民1919」稽古。前半の出番の部分をかなり細かくつめることができた。夜はアゴラの稽古場で「阿房列車」。男女2人のシーン。台詞はかなりよく覚えたつもりだったが、てにをはの間違いを演出家からキリキリ指摘され、焦燥しながらもきっちり覚える。冒頭のところが、なんとなく方向性が見えてきたように思う。
帰宅して、夕食にそうめんをゆでて、梅干(先日伊豆で買ってきた)をたたいたもの、ニンニクを漬け込んでいたオリーブオイル、美味しい海苔、をからめて食す。うまし。
ひどく蒸し暑い日だった。電車のきつい冷房も、今日ばかりは嬉しかった。
昨日「サトルモブ」のために購入したポータブルオーディオプレーヤーに録音機能がついてるので、台詞覚えに使ってみた。相手の台詞をしゃべり、自分の台詞が入るところにはポーズを入れて、自分専用練習テープ(テープじゃないけど)作成。操作に慣れてなくてファイルをいくつも作ってしまったり、作っちゃったファイルを削除できなかったり、今後の課題はまだまだあるけどね。
夜は、「阿房列車」稽古。きょうは男女2人のシーン。演出家と3人でじっくりと。
メールで嬉しい知らせが届く。よし、8/20は山口に行くよ!
図書館の取り置き期限が昨日までだった。昨日気づいて、今朝ダメもとで行ってみたら、やっぱりダメだった。「また予約してください」と言われてしゅんとして図書館をあとにする。
ビックカメラへ。売場を見ても、欲しいものがどこにあるのやらさっぱりわからず。どうも「iPod」系と「ウォークマン」の2種類しかないらしい。そうなの? いちばん安いので4,800円。うーん、わからん。聞きたくても店員さんの姿がほとんど見当たらない。レジに行って聞いてみるか?と思ったら、どう見てもビックカメラの人ではなくて別の会社から応援で来てる人が声を掛けてきたので一応聞いてみるが(だって、こういうこと聞いてもわかりますか?的にちょっと説明したら、「(私で)大丈夫ですよ」って言うんだもん)、案の定らちあかず、「じゃぁ、また来ます」と別れた途端にビックカメラのベストを着た店員さんが来かかったので、つかまえて、「パソコンにダウンロードしたMP3音源を聞くためのものがほしいんですが」と聞いたら、iPodでもウォークマンでもないコーナーに連れてってくれた。そうです、こういうのこういうの。その中でいちばん安いのが3,980円だったので、それを買いますと言ったら、チラシ掲載のもっと安い商品がまだあるかもしれないので見てみます、とのこと。結局あって、それは2,980円で、たまってたポイントを使って1,600円ちょっとで購入できた。汗かきかき丁寧な対応をしてくれた店員さんありがとう!
そして、充電したりなんだり準備して、夕方横浜に向かう。横浜トリエンナーレの関連企画(?)「サトルモブ」というのに参加しにいったわけです。2人組で参加し、あらかじめダウンロードしたMP3ファイルを、決まった時間に決まったエリアでスタートし、その指示に従って行動する(あくまでもsubtleに、つまりさりげなく)という30分ほどのイベントです。関内駅で友だちと合流。この辺りって、前回来たのは「ラ・マレア 横浜」のときだったなー。
開始時間の15分前くらいに会場(街路)に着いて、暑いしお茶しようってサンマルク・カフェに入る。どうも隣の席の人たちも参加者らしく、LOSTとかFOUND(ダウンロードしたファイルの名前)などと言っている。そのうち開始時間となる。私たちはしばらく座っているチームだったんだけど、ほどなく2階から、すぐ動き出すチームらしい人が次から次から階段を、しかもガタンガタン大きな音をさせて降りてくるので(おもに階段の材質のせいだと思うけれども。)、イヤホンからの語りがよく聞こえなくなる。もっとsubtleに階段降りてよ、とちょっといらつく。動く指示はまだ出なかったけれど、これはまわりにたくさん人のいる屋外を想定した語りだなと思ったので、友だちを促し、店の外に出ると、subtleどころかどうみても明らかに「サトルモブ」の参加者な2人連れで道があふれかえっていた。しかも、どうすんの?どうすんの?と周りの出方を見ているような、指示を待っているような、どう見ても街の景色から浮いている人が多く、どうにもこうにも居心地の悪い気分を味わう。まぁ、2人で歩いたり止まったり何かしたりしているうちに、気にならなくはなったんだけど。しかし、イヤホンから聞こえる指示に従って動いているうちに、なんだか妙に満ち足りた気分になってきて、「夜眠れなくて疲れた人」のふりをして座りながら涙さえ出てきちまった。この声のとおりにしていれば良い、この声は自分のことをすべてわかってくれている、たぶんそんな気がしてたんだと思う。これは、やばいね。パフォーマンスだって理解して参加してる分にはいいけど、この手法、マインドコントロールに使えるよね。イギリスの演劇人のワークショップで初めてブラインド・ウォーク(目をつぶり、パートナーに導かれて歩き回る)をしたときも、パートナーに対する完全な信頼が沸き起こってこれは危険と思ったんだけど、それと似た感じ。
プログラムの終盤、私たちはだんだんエリアの端っこのほうに来ていて、そうすると、いまここで何が起こっているのか知らない街の人たち(主に客引きの人たち)に、何聞いてるの? これなんなの? と質問されまくる。今まさにイヤホンで聞いてる最中だからちゃんと答えられず、ますます不審に思われた様子(終わった後で、これこれこういうことをしてたんだよ、と説明したら、一人の女の子は、「宗教みたいで怖かった。『何してるんですか?』って聞いても誰も教えてくれないし。怖くて鳥肌たった!」と言っていた)。そして最後、なんとなく急ぎ足で終わる感じに収束してイベント終了(もう少し時間をかけて丁寧に終わってほしかった)。あくまでもsubtleに、と思う私は、遠くで起こった拍手にも同調せず。
なんだか文句ばかり書いちゃったけど、とても面白いイベントで、参加してよかったと思う。自分だったらどんなプログラムをつくるかなと考えた。
中華街でご飯食べて帰りました。